「魚服記」

「谷川が岩を噛みつつ流れ出ていた」	2019/08/26 14:59
「羊歯（しだ）類は滝のとどろきにしじゅうぶるぶるとそよいでいる」	2019/02/14 11:40
「崖から剥ぎ取られたようにすっと落ちた」	2019/06/28 15:52
「上半身が水面から躍りあがった」	2019/08/26 15:04
「年中そこへ寝起している」	2019/06/12 00:06
「滝は水でない、雲なのだ」	2019/06/28 15:52
「秋風がいたくスワの赤い頬を吹きさらしている」	2019/02/13 12:28
「枯葉が折々みぞれのように二人のからだへ降りかかった」	2019/06/28 15:53
「父親は酒くさいいきをしてかえった」	2019/06/12 00:09
「ついであのくさい呼吸を聞いた」	2019/09/20 15:42
「吹雪！それがどっと顔をぶった」	2019/09/03 16:54
「狂い唸る冬木立」	2019/02/13 12:34
「鮒はくるくると木の葉のように吸いこまれた」	2019/06/28 15:54