「鼻」

「鼻は五六寸の長さをぶらりと唇の上にぶら下げている」	2019/03/04 19:25
「鏡の中にある内供の顔は、鏡の外にある内供の顔を見て」	2019/02/14 11:09
「鼻は行儀よく唇の上に納まっている」	2019/02/16 18:51
「八の字をよせたまま不服らしい顔をして」	2019/06/29 12:12
「鼻は上唇の上で意気地なく残喘（ざんぜん）を保っている」	2019/08/27 16:31
「音がうるさいほど枕に通って来た」	2019/08/16 17:24
「云わば細長い腸詰めのような物が、ぶらりと顔のまん中からぶら下っている」	2019/09/20 17:31
「蚤の食ったようにむず痒い」	2019/05/23 17:16
「内供は、信用しない医者の手術をうける患者のような顔をして眺めていた」	2019/05/23 17:18
「脂は、鳥の羽の茎のような形をして、四分ばかりの長さにぬける」	2019/05/23 17:21
「黄金（きん）を敷いたように明るい」	2019/09/23 18:27
「この傍観者の利己主義をそれとなく感づいた」	2019/03/15 21:45
「『今はむげにいやしくなりさがれる人の、さかえたる昔をしのぶがごとく』ふさぎこんでしまう」	2019/01/21 17:23