緩叙法 (litotes) は、いわんとする事柄よりも控え目な表現。

典型的には、いわんとすることの対義的な語句を用い、それを否定することによって趣旨を表す。

緩叙の修辞的効果を生み出し、語調をやわらげる効果がある。

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緩叙は誇張法 (hyperbole)との対比で説明されることが多い。例えば、デュマルセは「慎みもしくは敬意からより少ないこと (le moins) を言うが、この≪より少なく≫がより多くのこと (le plus) の観念を喚起することを、ひとは心得ている」と言っている (佐藤 et al. 2006: 399) 。しかし、佐藤 et al. (2006: 400) は、「日本語で考える限り、緩叙が誇張もしくは強調の効果をもつ、ということはない」としている。