ex:a1077

「ドビュッシーの価値を決して低く見積りはしない」

「ドビュッシーの価値を決して低く見積りはしない」

Page Type Example
Example ID a1077
Author 坂口安吾
Piece 「FARCEに就て」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 49

Text

(…)私は、近代の先達として、ドビュッシーの価値を決して低く見積りはしないが、しかもなおこの偉大な先達が、あたかもそれが最も斬新な、正しい音楽であるかのように、全く反省するところなしに単なる描写音楽を、例へば『西風の見たところ』、『雨の庭』と言つた類いの作品を、多く残していることについて、時代の人を盲目とする蛮力(ばんりょく)に驚きを深くせざるを得ない。

Context Focus Standard Context
決して低く見積りはしない (高く見積もる)

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 低い ←→ 高い 高い<-->高い

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
含意法 (implication) 低く見積もることを、「決して…ない」という強い表現によって否定することで、高く見積もっていることをほのめかしている。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)