ex:a2289
「ジョバンニは活字をだんだんひろいました」
「ジョバンニは活字をだんだんひろいました」
Page Type | Example |
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Example ID | a2289 |
Author | 宮沢賢治 |
Piece | 「銀河鉄道の夜」 |
Reference | 『新編銀河鉄道の夜』 |
Pages in Reference | 190 |
Text
「ジョバンニはその人の卓子の足もとから一つの小さな平たい函(はこ)をとりだして向うの電燈のたくさんついた、たてかけてある壁の隅の所へしゃがみ込こむと小さなピンセットでまるで粟粒(あわつぶ)ぐらいの活字を次から次と拾いはじめました。(…)ジョバンニは何べんも眼を拭いながら活字をだんだんひろいました。」
Context | Focus | Standard | Context |
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活字を | だんだん | (次々に) | ひろいました |
Rhetoric
Semantics
Grammar
Construction | |
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Mapping Type |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
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Preceding | Morpheme | Following | Usage |
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Pragmatics
Category | Effect |
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転用語法 (enallage) | 変化の仕方を表す「だんだん」で行為を表す「ひろいました」を修飾することで、拾った活字の総量が少しずつゆっくりと増えている様子を描く。 |
殊句 (-) | 変化を示す動詞と組み合わせる「だんだん」を、行為を表す「ひろう」と組み合わせることで、表現としての面白さを出す。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)