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「虎烈剌を畏れて虎烈剌に罹らぬ人のごとく、神に祈って神に棄てられた子のごとく」

以前のリビジョンの文書です


lv3-「虎烈剌を畏れて虎烈剌に罹らぬ人のごとく、神に祈って神に棄てられた子のごとく」

Text

「けれども虎烈剌(コレラ)を畏れて虎烈剌に罹らぬ人のごとく、神に祈って神に棄てられた子のごとく、余は今日までこれと云う不思議な現象に遭遇する機会もなく過ぎた。」(夏目漱石「思い出すことなど」: 383)

Context Focus Standard Context
虎烈剌を畏れて虎烈剌に罹らぬ人のごとく、神に祈って神に棄てられた子のごとく ()
  • パラレリズムによって、コレラを恐れることが、神を畏れることに対応している。ただし、コレラの場合は、コレラを遠ざけようとして結果その通りになっているが、神の場合は、神に近づきになろうとしているが捨てられる点が異なる。
Conceptual Mapping
Source Relation Target Pattern
怖がる = 畏敬する metaphor
Figurative Marker
Marker Elements
…て…人のごとく、…て…子のごとく
Rhetorical Effect
最終更新: 2019/08/01 14:39 (外部編集)