ex:a1227
「尾根が蜿蜒(えんえん)と匍(は)っている」
「尾根が蜿蜒(えんえん)と匍(は)っている」
Page Type | Example |
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Example ID | a1227 |
Author | 梶井基次郎 |
Piece | 「闇の絵巻」 |
Reference | 『梶井基次郎』 |
Pages in Reference | 53 |
Text
「この闇の風景は単純な力強い構成を持っている。左手には溪の向こうを夜空を劃(くぎ)って爬虫の背のような尾根が蜿蜒(えんえん)と匍(は)っている。」
Context | Focus | Standard | Context |
---|---|---|---|
尾根が | 匍っている | (続いている) |
- 「蜿蜒(えんえん)と」は、蛇がうねりゆく様。「はう」の部分と、比喩の一貫性がある。「爬虫の背のような尾根が蜿蜒(えんえん)と匍(は)っている」も参照。
Rhetoric
Category | |
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1 | 隠喩・メタファー (metaphor) |
2 | 縁語・縁装法 (-) |
3 | 虚構移動 (fictive motion) |
4 | 主観化 (subjectification) |
5 | 自然描写 (description of nature) |
Semantics
Grammar
Construction | |
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Mapping Type |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
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Preceding | Morpheme | Following | Usage |
---|
Pragmatics
Category | Effect |
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縁語・縁装法 (-) | 直前の「爬虫の背のような尾根」に連なる表現。 |
主観化 (subjectification) | 長く続く尾根に沿った視線のゆっくりとした動きが、尾根それ自体が地を這う爬虫類のようにゆっくりと動いているかのように、虚構移動的に描写されている。 |
自然描写 (description of nature) | 長く続く尾根を比喩的に描写する。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)