ex:a1226

「爬虫の背のような尾根が蜿蜒(えんえん)と匍(は)っている」

「爬虫の背のような尾根が蜿蜒(えんえん)と匍(は)っている」

Page Type Example
Example ID a1226
Author 梶井基次郎
Piece 「闇の絵巻」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 53

Text

この闇の風景は単純な力強い構成を持っている。左手には溪の向こうを夜空を劃(くぎ)って爬虫の背のような尾根が蜿蜒(えんえん)と匍(は)っている。

Context Focus Standard Context
蜿蜒と () 尾根が…匍っている

  • 「蜿蜒」は蛇がうねりながら行くさま。

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 爬虫類 = 山=爬虫類

  • 「爬虫の背」に喩える比喩と一貫性がある。

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
自然描写 (description of nature) 「蜿蜒」は蛇などがうねる様であり、尾根が細長く、曲がっていることが理解できる。
主観化 (subjectification) 「尾根が走る」などの虚構移動の慣用表現を下地にしているようにも感じられる。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)