ex:a0911

「畜生。空の毒虫め。」

「畜生。空の毒虫め。」

Page Type Example
Example ID a0911
Author 宮沢賢治
Piece 「双子の星」
Reference 『新編銀河鉄道の夜』
Pages in Reference 14

Text

大烏はよろよろ立ちあがって蠍(さそり)を見て又身体からだをふるわせて云いました。『畜生。空の毒虫め。空で死んだのを有り難いと思え。』

Context Focus Standard Context
空の 毒虫 蠍(星)

  • 正確には蠍は虫ではないが、「毒を持っている生き物」という点を強調するために「虫」という語が用いられている。

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 毒虫 > さそり 昆虫>多足類

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
代称・ケニング (kenning) 「毒虫」と名付け、毒というネガティブな特性に注目して言及している。
心理描写 (psychological-description) 毒というネガティブな特性に言及することで、サソリへの憎悪を表現する。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)