ex:a0573

「全くターナーですね」

「全くターナーですね」

Page Type Example
Example ID a0573
Author 夏目漱石
Piece 「坊っちゃん」
Reference 『夏目漱石』
Pages in Reference 68

Text

『あの松を見たまえ、幹が真直で、上が傘のように開いてターナーの画にありそうだね』と赤シャツが野だに云うと、野だは『全くターナーですね。どうもあの曲り具合ったらありませんね。ターナーそっくりですよ』と心得顔である。

Context Focus Standard Context
全く ターナー (ターナーの絵) ですね

  • 松の具合が「ターナー」の絵のようであると述べている。

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 ターナー > 狩野探幽>絵

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
側写法 (metalepsis) 「ターナー」という画家の名前によって、その個別の一作品ではなく、ターナーという画家がいかにも描きそうな雰囲気であることを示す。
省筆 (-) 「いかにもターナーが描いた絵のよう(ですね)」の省略とも解釈できる。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)