ex:a0010

「予は明子にして賤貨に妻たるを思へば」

「予は明子にして賤貨に妻たるを思へば」

Page Type	Example
Example ID	a0010
Author	芥川龍之介
Piece	「開化の殺人」
Reference	『芥川龍之介』
Pages in Reference	219

Text

「予は明子にして、かの満村某の如き、濫淫（らんいん）の賤貨（せんか）に妻たるを思へば、ほとんど一肚皮（いっとひ）の憤怨何の処に向ってか吐かんとするを知らず。」

Context	Focus	Standard	Context
	賤貨	（安物の男）	に妻たる

Rhetoric

	Category
1	換喩・メトニミー (metonymy)
2	代称・ケニング (kenning)

Semantics

	Source	Relation	Target	Pattern
1	お金	>	男	金>男

「賤貨」が表す男は「満村某」。「満村某の如き濫淫の賤貨」はこの換喩関係を明示している。

Grammar

Construction
Mapping Type

　

Lexical Slots	Conceptual Domain

　

	Preceding	Morpheme	Following	Usage

Pragmatics

Category	Effect
代称・ケニング (kenning)	満村某のことを、資産の面以外に見るべき点がないという認識が反映される。

用例一覧, 芥川龍之介, 「開化の殺人」, 『芥川龍之介』, 換喩・メトニミー (metonymy), 代称・ケニング (kenning), 金>男, 金（きん）, 男（おとこ）, Y-Kasuga, T-Komatsubara, R-Kikuchi

最終更新: 2024/01/26 12:12 (外部編集)