index:contrast
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== Description == | == Description == | ||
- | 概念コントラスト (conceptual contrast) は、レトリックにおける意味の変化の基盤になる、ある尺度における慣習化された反対関係である。反語、対義結合の修辞的効果は、概念レベルにおけるコントラストの認識によって生まれる。 | + | [[index:contrast]] (conceptual contrast) は、ある尺度において対比される2つの要素の写像関係である。概念メタファー、概念メトニミーは認知言語学で取り沙汰されてきたが、概念コントラストは、このコーパスで独自に設けた類である。その設定理由はきわめて実際的なもので、[[category:oxymoron]]、[[category:irony]]、[[category:paradox]]などの、対比・矛盾系のレトリックの意味記述には、対比関係の記述が必要であるからである。対比 (contrast) は、概念メトニミーの下位区分であると考えるアプローチもあるが、このコーパスでは、独立した概念基盤として記述する。 |
+ | [[category:irony]]は語用論では最もよく論じられてきたレトリックの一つであるが、認知言語学では、アイロニーの概念的体系を記述する研究はなされてこなかった。「素晴らしい天気!」で大雨を描写する、といった典型例では、素晴らしい<-->最悪、のような評価の対比が重要であることは明らかである。このコーパスでは、[[category:oxymoron]]や[[category:paradox]]の基盤も、同様の対比関係であると考え、個別の用例の意味クラスを記述することで、概念コントラストの体系を素描することを目指す。 | ||
- | == Notation == | + | 概念コントラストと、概念メタファー・概念メトニミーが大きく異なるのは、概念コントラストの関係は対称的であるということである。概念コントラストのRelationは「<-->」で示す。 |
- | 原則として、用例に共通する総称的なレベルの概念的パターンを、概念コントラストとして示す。 | + | リストを見ると、意外な組み合わせが対比される例があることが分かる。コンテクストによっては、語彙的に慣習化された反対関係によらず、2つの概念が反対であるとみなされる場合がある。 |
- | * Relationは「<-->」と示す。 | + | == Patterns == |
- | * Patternは「X AND Y」(Xは起点領域、Yは目標領域)と示す。ただし、コントラスト関係は対称的であるため、ある概念コントラストには「X <--> Y」と「Y <--> X」が同時に関連づけられている。 | + | |
- | 概念コントラスト間の階層関係はリンクによって関連づけられている。また、各パターンと、起点領域と目標領域の意味クラスも関連づけられている。 | + | {{count>index:contrast}} |
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- | == Patterns == | + | |
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最終更新: 2019/08/01 14:42 (外部編集)