ex:a2407
「私の耳は会場の空気に触れたりした」
「私の耳は会場の空気に触れたりした」
Page Type | Example |
---|---|
Example ID | a2407 |
Author | 梶井基次郎 |
Piece | 「器楽的幻覚」 |
Reference | 『梶井基次郎』 |
Pages in Reference | 32 |
Text
「そうかと思うと私の耳は不意に音楽を離れて、息を凝らして聴き入っている会場の空気に触れたりした。」
Context | Focus | Standard | Context |
---|---|---|---|
会場の空気に | 触れたり | (向いたり) |
Rhetoric
Category | |
---|---|
1 | 隠喩・メタファー (metaphor) |
2 | 擬物法・結晶法 (hypostatization) |
3 | 共感覚表現・共感覚的比喩 (synesthesia) |
4 | 描写 (description) |
Semantics
Grammar
Construction | |
---|---|
Mapping Type |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
---|
Preceding | Morpheme | Following | Usage |
---|
Pragmatics
Category | Effect |
---|---|
擬物法・結晶法 (hypostatization) | 会場の人たちが集中して音楽に聴き入っている様子が、具体的な手触りが感じられるほどの確かさと繊細さをもって、「私」の耳に鋭敏に感じられたということが表現されている。 |
共感覚表現・共感覚的比喩 (synesthesia) | 音楽という聴覚情報が触覚的に表現される。 |
描写 (description) | 会場の人々が音楽に聞き入っている様子の描写中に用いられる。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)