ex:a2396
「丸善が美術の棚を中心として大爆発をするのだったら」
「丸善が美術の棚を中心として大爆発をするのだったら」
Text
「丸善の棚へ黄金色に輝く恐ろしい爆弾を仕掛けて来た奇怪な悪漢が私で、もう十分後にはあの丸善が美術の棚を中心として大爆発をするのだったらどんなにおもしろいだろう。私はこの想像を熱心に追求した。『そうしたらあの気詰まりな丸善も粉葉みじんだろう』」
Context | Focus | Standard | Context |
---|---|---|---|
丸善の棚へ黄金色に輝く恐ろしい爆弾を仕掛けて来た奇怪な悪漢が私で、もう十分後にはあの丸善が美術の棚を中心として大爆発をする | () |
Rhetoric
Category | |
---|---|
1 | 直喩・シミリ (simile) |
2 | カテゴリー転換 (-) |
3 | 心理描写 (psychological-description) |
- 主人公の妄想のなかで、レモンを爆弾に見立てられている。
Semantics
Source | Relation | Target | Pattern |
---|
Grammar
Construction | AのだったらどんなにBだろう |
---|---|
Mapping Type | 概念メタファー |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
---|---|
A | Source |
B | Target |
Preceding | Morpheme | Following | Usage | |
---|---|---|---|---|
1 | A | の[だったらどんなに] | B | の-「〜のだ」 |
2 | A | [の]だっ[たらどんなに] | B | だ-断定・指定-連用形 |
3 | A | [のだっ]たら[どんなに] | B | たら-非難・難詰の対象 |
4 | A | [のだったら]どんなに | B | どの(どの) |
5 | B | だろ[う] | だ-断定・指定-未然形 | |
6 | B | [だろ]う | う-推量-終止形 |
Pragmatics
Category | Effect |
---|---|
カテゴリー転換 (-) | 爆発が自身の心理的な解放感へとつながることを、レモンが爆弾となるという架空的な事態を提示することで表現する。 |
心理描写 (psychological-description) | 鬱屈した感情が解放される空想をしている。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)