ex:a2324

「前途の暗いものであることだけは確か」

「前途の暗いものであることだけは確か」

Page Type Example
Example ID a2324
Author 中島敦
Piece 「盈虚」
Reference 『中島敦』
Pages in Reference 276

Text

兎に角、衛侯の前途の暗いものであることだけは確かと思われた。

Context Focus Standard Context
前途の 暗い (良くない)

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 暗い = 悪い 悪い=暗い

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
描写 (description) 人生を旅路として捉え、将来の希望の有無をこれから歩む道の「明暗」の概念を通じて描いている。
評価 (evaluation) 「暗」が持つ否定的評価性によって、希望とは対照をなす何らかの好ましくない出来事が衛侯に降りかかることを示唆する。
死喩 (dead metaphor) 未来の出来事を否定的に評価する表現として高度に慣習化した「明暗」の比喩を用いている。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)