ex:a2293
「ばけもののように長くぼんやり後ろへ引いていたかげぼうし」
「ばけもののように長くぼんやり後ろへ引いていたかげぼうし」
Page Type | Example |
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Example ID | a2293 |
Author | 宮沢賢治 |
Piece | 「銀河鉄道の夜」 |
Reference | 『新編銀河鉄道の夜』 |
Pages in Reference | 195 |
Text
「ジョバンニが、どんどん電燈の方へ下りて行きますと、今までばけもののように、長くぼんやり、うしろへ引いていたジョバンニの影ぼうしは、だんだん濃く黒くはっきりなって、足をあげたり手を振ったり、ジョバンニの横の方へまわって来るのでした。」
Context | Focus | Standard | Context |
---|---|---|---|
ばけもの | 影ぼうし | のように、長くぼんやり、うしろへ引いていた |
Rhetoric
Semantics
Grammar
Lexical Slots | Conceptual Domain |
---|---|
A | Source |
B | Elaboration |
C | Target |
Preceding | Morpheme | Following | Usage | |
---|---|---|---|---|
1 | A | の[ように] | B | の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合 |
2 | A | [の]ように | B | 様-類似-連用形 |
3 | B | - | C | 統語関係 |
Pragmatics
Category | Effect |
---|---|
心理描写 (psychological-description) | 化物という異形の存在になぞらえることで、日中に見る影とは異なり長くぼんやりと伸びる様子に対する違和感を示す。 |
縁語・縁装法 (-) | 化物という意志を有する存在として表象することで、「足をあげたり」「まわって来る」などの意志的な動作を有する主体とすることへとつなげる。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)