ex:a2281

「どぎまぎしてまっ赤になってしまい」

「どぎまぎしてまっ赤になってしまい」

Page Type Example
Example ID a2281
Author 宮沢賢治
Piece 「銀河鉄道の夜」
Reference 『新編銀河鉄道の夜』
Pages in Reference 186

Text

『ジョバンニさん。あなたはわかっているのでしょう。』  ジョバンニは勢(いきおい)よく立ちあがりましたが、立って見るともうはっきりとそれを答えることができないのでした。ザネリが前の席からふりかえって、ジョバンニを見てくすっとわらいました。ジョバンニはもうどぎまぎしてまっ赤になってしまいました。

Context Focus Standard Context
どぎまぎして まっ赤になって (恥ずかしくなって)

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 真っ赤になる > 恥じる 紅潮する>恥じる

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
心理描写 (psychological-description) ジョバンニの表情を描くことで,彼の恥ずかしさを示唆する。
誇張法 (hyperbole) ジョバンニの顔が人間の肌の色の限界を超えて典型的な赤色になったかのような、大袈裟な印象を与える。
死喩 (dead metaphor) 恥ずかしさや照れの表現として高度に慣習化した「まっ赤になる」という言い回しが用いられている。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)