ex:a2265
「花のたねは雨のようにこぼれていました」
「花のたねは雨のようにこぼれていました」
Page Type | Example |
---|---|
Example ID | a2265 |
Author | 宮沢賢治 |
Piece | 「カイロ団長」 |
Reference | 『新編銀河鉄道の夜』 |
Pages in Reference | 58 |
Text
「ところが丁度幸に花のたねは雨のようにこぼれていましたし蜂もぶんぶん鳴いていましたのであまがえるはみんなしゃがんで一生けん命ひろいました。」
Context | Focus | Standard | Context |
---|---|---|---|
雨 | (花のたね) |
Rhetoric
Category | |
---|---|
1 | 直喩・シミリ (simile) |
2 | イメジャリー・イメージ (imagery) |
3 | 誇張法 (hyperbole) |
4 | 過大誇張 (auxesis) |
5 | 自然描写 (description of nature) |
Semantics
Grammar
Lexical Slots | Conceptual Domain |
---|---|
A | Target |
B | Source |
C | Elaboration |
Preceding | Morpheme | Following | Usage | |
---|---|---|---|---|
1 | A | は | C | は-既出のものに関する判断の主題 |
2 | B | の[ように] | C | の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合 |
3 | B | [の]ように | C | 様-類似-連用形 |
Pragmatics
Category | Effect |
---|---|
イメジャリー・イメージ (imagery) | 雨という無数の粒が落下する事象に比することで、こぼれたタネの量を想起させる。 |
過大誇張 (auxesis) | 種と雨が粒状であるという形態的な一致を基盤にして種を雨に比することで、雨が常に一定の量を伴って降るという量的な特徴を種に付加し、当該の種の量の甚だしさを表す。 |
自然描写 (description of nature) | 降雨のイメージを喚起することで、その量に焦点を当てながらこぼれる種の様子を描く。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)