ex:a2262
「飴色の夕日にまっ青にすきとおって泣いている」
「飴色の夕日にまっ青にすきとおって泣いている」
Page Type | Example |
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Example ID | a2262 |
Author | 宮沢賢治 |
Piece | 「カイロ団長」 |
Reference | 『新編銀河鉄道の夜』 |
Pages in Reference | 57 |
Text
「そしてみんなが飴色の夕日にまっ青にすきとおって泣いているのを見て驚いてたずねました。」
Context | Focus | Standard | Context |
---|---|---|---|
飴色の夕日にまっ青にすきとおって | (恐れて) | 泣いている |
- 3ページ前に同じ表現がある。
- かえるが「青く」「すきとおる」ときは、「すきとおる位青くなって」などのこれまでの描写から、恐怖などにより感情が高ぶるときである。
Rhetoric
Category | |
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1 | 転喩 (metalepsis) |
2 | イメジャリー・イメージ (imagery) |
3 | 対照法・対照 (antithesis) |
4 | 心理描写 (psychological-description) |
Semantics
Grammar
Construction | |
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Mapping Type |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
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Preceding | Morpheme | Following | Usage |
---|
Pragmatics
Category | Effect |
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イメジャリー・イメージ (imagery) |
夕日の光がカエルの身体を通り抜けていっているかのような印象を与える。 |
対照法・対照 (antithesis) | 夕日の暖色(「飴色」)とカエルの寒色(「まっ青」)とのかさねあわせが色彩的なコントラストを生む。 |
心理描写 (psychological-description) | 暖色の夕日に照らされているにもかかわらず青くなっているカエルの姿を描くことで、彼らの悲しみを暗示する。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)