ex:a2251
「よくもひとをなぐったな」
「よくもひとをなぐったな」
Page Type | Example |
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Example ID | a2251 |
Author | 宮沢賢治 |
Piece | 「カイロ団長」 |
Reference | 『新編銀河鉄道の夜』 |
Pages in Reference | 54 |
Text
「「あ痛っ、あ痛っ。誰だい。」なんて云いながら目をさまして、しばらくきょろきょろきょろきょろしていましたが、いよいよそれが酒屋のおやじのとのさまがえるの仕業(しわざ)だとわかると、もうみな一ぺんに、 『何だい。おやじ。よくもひとをなぐったな。』と云いながら、四方八方から、飛びかかりましたが、何分とのさまがえるは三十がえる力(りき)あるのですし、くさりかたびらは着ていますし、それにあまがえるはみんな舶来ウェスキーでひょろひょろしてますから、片っぱしからストンストンと投げつけられました。」
Context | Focus | Standard | Context |
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ひと | (かえる) | をなぐったな |
- 人ではないものをあえて「ひと」と表現する箇所が、作品中に度々見られる。
Rhetoric
Semantics
Grammar
Construction | |
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Mapping Type |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
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Preceding | Morpheme | Following | Usage |
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Pragmatics
Category | Effect |
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擬人法 (personification) | カエルである当該人物が自分自身のことを人間とみなしている様を描く。 |
- カエルが人(のようなもの)であるという設定は、この物語全体に一貫しているが、ここではそれが明示的に述べられている。
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)