ex:a2247

「お日さまの光がとうもろこしの影法師を投げ出す」

「お日さまの光がとうもろこしの影法師を投げ出す」

Page Type Example
Example ID a2247
Author 宮沢賢治
Piece 「カイロ団長」
Reference 『新編銀河鉄道の夜』
Pages in Reference 47

Text

朝は、黄金色のお日さまの光が、とうもろこしの影法師を二千六百寸も遠くへ投げ出すころからさっぱりした空気をすぱすぱ吸って働き出し、 夕方は、お日さまの光が木や草の緑を飴色にうきうきさせるまで歌ったり笑ったり叫んだりして仕事をしました。

Context Focus Standard Context
お日さまの光が…影法師を 投げ出す (映す)

  • 「二千六百寸」は約78.78m。

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 投げる = 映す 映える=投げる

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
擬人法 (personification) 太陽光が意図をもって「とうもろこしの影法師」を実際に掴んで遠くまで投げて伸ばしているような、戯画的な印象を与える。
イメジャリー・イメージ (imagery) ボールなどを「投げ出す」動作を喚起し、その躍動感や力強さをとうもろこしからのびる影に感じさせる。
風景描写 (scene-description) 朝日に照らされたとうもろこしの姿を描く。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)