ex:a2230
「貧しい下駄が出て来てそれをすりつぶした」
以前のリビジョンの文書です
lv5-「貧しい下駄が出て来てそれをすりつぶした」
| Example ID | a2230 |
|---|---|
| Category | 換喩・メトニミー (metonymy) |
Text
「彼はそんなとき一人の男が痰を吐いたのを見たことがある。ふいに貧しい下駄が出て来てそれをすりつぶした。が、それは足が穿いている下駄ではなかった。路傍に茣蓙(ござ)を敷いてブリキの独楽(こま)を売っている老人が、さすがに怒りを浮かべながら、その下駄を茣蓙の端のも一つの上へ重ねるところを彼は見たのである。」(梶井基次郎「冬の日」: 311-312)
| Context | Focus | Standard | Context |
|---|---|---|---|
| 貧しい | 下駄 | (老人の手) | が出てきて |
Conceptual Mappings
Figurative Construction
| Construction | |
|---|---|
| Mapping Schema | |
| Functional Type |
Rhetorical Effects
- effect 路上に落ちた痰に焦点があたっており、下駄だけがまず目に入るという登場人物の視界を表すことで、臨場感をだしている。
最終更新: 2019/09/08 14:52
