ex:a2201

「枯葉が骸骨の踊りを鳴らした」

「枯葉が骸骨の踊りを鳴らした」

Page Type Example
Example ID a2201
Author 梶井基次郎
Piece 「冬の日」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 299

Text

容貌をかえた低地にはカサコソと枯葉が骸骨の踊りを鳴らした。

Context Focus Standard Context
枯葉が 骸骨の踊り (カサコソという音) を鳴らした

  • 骸骨が踊りを踊ったら、こういう音が鳴るであろうといった程の意味か。

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 骸骨 = 枯れ葉 若葉=骸骨

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
擬人法 (personification) 無生物である枯葉に、人が踊っているときのような力強さと躍動感を付与する。
自然描写 (description of nature) 元々は生物(の一部)であったものの今では単なる無機物に過ぎない骸骨が、未だに生きていて踊っているという戯画的なイメージをつうじて、枯れて地に落ちた葉が風に舞う様子を描写する。
ユーモア (humour) 主体が生きていることを前提とする「踊り」を、既に死亡した存在の遺物である「骸骨」と組み合わせることで、生と死が重複した戯画的なおかしみを感じさせる。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)