ex:a2193

「蒼桐の幽霊のような影が写っていた」

「蒼桐の幽霊のような影が写っていた」

Page Type Example
Example ID a2193
Author 梶井基次郎
Piece 「冬の日」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 299

Text

——低地を距てた洋館には、その時刻、並んだ蒼桐の幽霊のような影が写っていた。

Context Focus Standard Context
幽霊

  • 日が落ちる時刻の描写。

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 幽霊 = 瑞光=霊

Grammar

Construction AのようなB
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A の[ような] B の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2 A [の]ような B 様-類似-連体形

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 幽霊のぼんやりとした姿や希薄な存在感といったイメージを喚起し、並んだ蒼桐の影の淡い様子を想起させる。
心理描写 (psychological-description) 「幽霊」という不安などを喚起する力のある事物になぞらえることで、発話者の不安や悲しみといった感情を影に託して投影する。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)