ex:a2142
「地面はなにか玻璃を張ったような透明で」
「地面はなにか玻璃を張ったような透明で」
Text
「自分が歩いてゆく! そしてこちらの自分は月のような位置からその自分を眺めている。地面はなにか玻璃を張ったような透明で、自分は軽い眩暈を感じる。」
Context | Focus | Standard | Context |
---|---|---|---|
- 先行文脈に「大きな通りを外れて街燈の疎まばらな路へ出る。月光は初めてその深祕さで雪の積った風景を照していた。美しかった。」とある。
Rhetoric
Semantics
Grammar
Construction | AはなにかBようなC |
---|---|
Mapping Type | 概念メタファー |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
---|---|
A | Target |
B | Source |
C | Elaboration |
Preceding | Morpheme | Following | Usage | |
---|---|---|---|---|
1 | A | は | C | は-既出のものに関する判断の主題 |
2 | なにか | ような | 何(なに・なん) | |
3 | B | ような | C | 様-類似-連体形 |
Pragmatics
Category | Effect |
---|---|
イメジャリー・イメージ (imagery) | 透明さ・輝きをもつ玻璃になぞらえることによって、自分の姿を幻視するという状況で地面が月光の輝きにより透明に見える、という幻想的な様子を具体的に想起させる。 |
風景描写 (scene-description) | 玻璃になぞらえることで、当該人物の目に映った幻想的な地面の様子を描いている。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)