ex:a2129

「鏡のなかの伎楽の面を恐れながら」

以前のリビジョンの文書です


lv3-「鏡のなかの伎楽の面を恐れながら」

Example ID a2129
Category 隠喩・メタファー (metaphor)
Text

「夜晩(おそ)く鏡を覗(のぞ)くのは時によっては非常に怖(おそ)ろしいものである。自分の顔がまるで知らない人の顔のように見えて来たり、眼が疲れて来る故か、じーっと見ているうちに醜悪な伎楽(ぎがく)の腫(は)れ面(おもて)という面そっくりに見えて来たりする。さーっと鏡の中の顔が消えて、あぶり出しのようにまた現われたりする。片方の眼だけが出て来てしばらくの間それに睨(にら)まれていることもある。しかし恐怖というようなものもある程度自分で出したり引込めたりできる性質のものである。子供が浪打際で寄せたり退いたりしている浪に追いつ追われつしながら遊ぶように、自分は鏡のなかの伎楽の面を恐れながらもそれと遊びたい興味に駆られた。」(梶井基次郎「泥濘」: 212)

Context Focus Standard Context
伎楽の面 (自分の顔)
  • 1ページに同じ表現がある。
  • 「伎楽は」百済(くだら)から帰化した味摩之(みまし)が伝えたという、楽器演奏を伴う無言の仮面劇。
Conceptual Mappings
Source Relation Target Pattern
伎楽 = 人生 人生=神楽
= 自分の顔=伎楽のお面
Figurative Construction
Construction
Functional Type
Rhetorical Effects
最終更新: 2019/08/01 14:40 (外部編集)