ex:a2027

「夫は仮面の底から私を見て」

「夫は仮面の底から私を見て」

Page Type	Example
Example ID	a2027
Author	太宰治
Piece	「ヴィヨンの妻」
Reference	『太宰治』
Pages in Reference	441

Text

「『いらっしゃいまし。お酒でございますか？』と申しました時に、ちらと夫は仮面の底から私を見て、さすがに驚いた様子でしたが、私はその肩を軽く撫でて、『クリスマスおめでとうって言うの？なんていうの？もう一升くらいは飲めそうね』と申しました。」

Context	Focus	Standard	Context
仮面の	底	（奥）

Rhetoric

	Category
1	隠喩・メタファー (metaphor)
2	カテゴリー転換 (-)

Semantics

	Source	Relation	Target	Pattern
1	底	=	奥	奥=底

Grammar

Construction
Mapping Type

　

Lexical Slots	Conceptual Domain

　

	Preceding	Morpheme	Following	Usage

Pragmatics

Category	Effect
カテゴリー転換 (-)	視線方向、つまり水平方向が垂直方向のように解釈されている。仮面が、素顔を内容物として底に配している容器として捉えられている。

用例一覧, 太宰治, 「ヴィヨンの妻」, 『太宰治』, 隠喩・メタファー (metaphor), カテゴリー転換 (-), 奥=底, 底（そこ）, 奥（おく）, Y-Kasuga, K-Kambara, T-Komatsubara, R-Kikuchi, T-Komatsubara

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)