ex:a1994
「ルツソオの懺悔(ざんげ)録さえ英雄的な嘘に充ち満ちていた」
「ルツソオの懺悔(ざんげ)録さえ英雄的な嘘に充ち満ちていた」
Page Type | Example |
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Example ID | a1994 |
Author | 芥川龍之介 |
Piece | 「或阿呆の一生」 |
Reference | 『芥川龍之介』 |
Pages in Reference | 433 |
Text
「彼は彼の精神的破産に冷笑に近いものを感じながら、(彼の悪徳や弱点は一つ残らず彼にはわかっていた。)あいかわらずいろいろの本を読みつづけた。しかしルツソオの懺悔(ざんげ)録さえ英雄的な嘘に充ち満ちていた。」
Context | Focus | Standard | Context |
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英雄的な | () | 嘘 |
Rhetoric
Semantics
Grammar
Construction | |
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Mapping Type |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
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Preceding | Morpheme | Following | Usage |
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Pragmatics
Category | Effect |
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逆説・パラドクス (paradox) | 「嘘」という卑怯さや背信と関わる概念を、「英雄的な」という堂々とした印象を与える語で形容することにより対立が生じている。 |
評価 (evaluation) | 「彼」の「精神的破産」という状況における「ルツソオの懺悔(ざんげ)録」についての独特な印象、解釈を表現している。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)