ex:a1983

「唐黍は傷き易い彼の自画像にも違ひなかつた」

以前のリビジョンの文書です


lv4-「唐黍は傷き易い彼の自画像にも違ひなかつた」

Example ID a1983
Category 直喩・シミリ (simile)
Text

「ある薄ら寒い秋の日の暮、彼は一本の唐黍にたちまちこの画家を思ひ出した。丈の高い唐黍は荒あらしい葉をよろつたまま、盛り土の上には神経のように細ぼそと根を露はしてゐた。それはまたもちろん傷き易い彼の自画像にも違ひなかつた。」(芥川龍之介「或阿呆の一生」: 416)

Context Focus Standard Context
彼の自画像 (丈の高い唐黍) にも違ひなかった
  • 自画像>生き写しのものという換喩も解釈に関与している。
Conceptual Mappings
Source Relation Target Pattern
自画像 = とうもろこし 傷つきやすさ
Figurative Construction
Construction TはSにも違いない
Mapping Schema Target = Source ← Generic
Functional Type 主観性明示構文
Rhetorical Effects
最終更新: 2019/08/23 18:45