ex:a1973

「彼の答は心の中にあつただけだつた」

「彼の答は心の中にあつただけだつた」

Page Type Example
Example ID a1973
Author 芥川龍之介
Piece 「或阿呆の一生」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 407

Text

すると彼はいつの間にか彼の答を用意してゐた。――『己は死体に不足すれば、何の悪意もなしに人殺しをするがね。』しかし勿論彼の答は心の中にあつただけだつた。

Context Focus Standard Context
彼の答は 心の中にあつた (声には出されなかった)

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 思う > 秘める 思う>秘める

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
擬物法・結晶法 (hypostatization) 「心の中」とすることで心理を空間化され、答えがその空間内に存在する物体かのように表現される。それにより、答えが心の中にしっかりと存在することが表される。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)