ex:a1912
「世界に暖かな風が吹いた」
以前のリビジョンの文書です
「暖かな風」
Example ID | a1912 |
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Category | 隠喩・メタファー (metaphor) |
Text
「「安心して療養せよ」と云う電報が満洲から、血を吐いた翌日に来た。思いがけない知己(ちき)や朋友が代る代る枕元(まくらもと)に来た。あるものは鹿児島から来た。あるものは山形から来た。またあるものは眼の前に逼(せま)る結婚を延期して来た。余はこれらの人に、どうして来たと聞いた。彼等は皆新聞で余の病気を知って来たと云った。仰向(あおむ)けに寝た余は、天井を見つめながら、世の人は皆自分より親切なものだと思った。住すみ悪(にく)いとのみ観じた世界にたちまち暖かな風が吹いた。」(夏目漱石「思い出すことなど」: 390)
Context | Focus | Standard | Context |
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世界に | 暖かな風が吹いた | 心の温かさを感じた |
Conceptual Mapping
Rhetorical Effect
Figurative Marker
Marker | Elements |
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最終更新: 2019/08/01 14:39 (外部編集)