ex:a1900
「吐血はこの吉報を逆襲すべく突如として起った」
「吐血はこの吉報を逆襲すべく突如として起った」
| Page Type | Example |
|---|---|
| Example ID | a1900 |
| Author | 夏目漱石 |
| Piece | 「思い出すことなど」 |
| Reference | 『夏目漱石』 |
| Pages in Reference | 376 |
Text
「診察の結果として意外にもさほど悪くないと云う報告を得た時、平生森成さんから病気の質が面白くないと聞いていた雪鳥君は、喜びの余りすぐ社へ向けて好いという電報を打ってしまった。忘るべからざる八百グラムの吐血は、この吉報を逆襲すべく、診察後一時間後の暮方に、突如として起ったのである。」
| Context | Focus | Standard | Context |
|---|---|---|---|
| この吉報を | 逆襲すべく | (裏切るように) | 突如として起った |
Rhetoric
Semantics
Grammar
| Construction | |
|---|---|
| Mapping Type |
| Lexical Slots | Conceptual Domain |
|---|
| Preceding | Morpheme | Following | Usage |
|---|
Pragmatics
| Category | Effect |
|---|---|
| 対照法・対照 (antithesis) | 診察結果がさほど悪くなかったという事実と、八百グラムの吐血を、はっきりと敵対するものとして対立的に描写する。 |
| イメジャリー・イメージ (imagery) | 一度敗北を喫した相手に再び襲いかかるときのような唐突さで、吐血が先の吉報を一瞬のうちに覆してしまった、という印象を与える。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)
