ex:a1874

「蒼い波が蘇枋の色に湧き返る」

以前のリビジョンの文書です


lv3-「蒼い波が蘇枋の色に湧き返る」

Example ID a1874
Category 隠喩・メタファー (metaphor)
Text

「ただ波の底から焼火箸(やけひばし)のような太陽が出る。それが高い帆柱の真上まで来てしばらく挂(かか)っているかと思うと、いつの間にか大きな船を追い越して、先へ行ってしまう。そうして、しまいには焼火箸(やけひばし)のようにじゅっといってまた波の底に沈んで行く。そのたんびに蒼(あお)い波が遠くの向うで、蘇枋(すおう)の色に沸(わ)き返る。」(夏目漱石「夢十夜」: 336)

Context Focus Standard Context
波が…蘇芳の色に 湧き返る (赤くなる)
  • 「蘇芳(すおう)」はマメ科の落葉小高木で、心材とさやは、赤色染料とする。
Conceptual Mappings
Source Relation Target Pattern
沸く = 光る 日没=沸騰
Figurative Construction
Construction
Functional Type
Rhetorical Effects
最終更新: 2019/08/21 18:32