ex:a1853
「勝とう勝とうの心は談笑中にもほのめいて」
「勝とう勝とうの心は談笑中にもほのめいて」
Page Type | Example |
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Example ID | a1853 |
Author | 夏目漱石 |
Piece | 「吾輩は猫である」 |
Reference | 『夏目漱石』 |
Pages in Reference | 306 |
Text
「競争の念、勝とう勝とうの心は彼等が日常の談笑中にもちらちらとほのめいて、一歩進めば彼等が平常罵倒している俗骨共と一つ穴の動物になるのは猫より見て気の毒の至りである。」
Context | Focus | Standard | Context |
---|---|---|---|
競争の念、勝とう勝とうの心は…談笑中にもちらちらと | ほのめいて | (感じられて) |
Rhetoric
Semantics
- 話し方それ自体が競争心を表しているわけではなく、話し方の中に競争心の表れとみなせるような要素が見られる、という関係になっている。
Grammar
Construction | |
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Mapping Type |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
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Preceding | Morpheme | Following | Usage |
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Pragmatics
Category | Effect |
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アナロジー・類推 (analogy) | ことばによって意図的にほのめかす行為を想起させ、日常的な何気ないことばの端々からも、相手に勝ちたいという彼らの意識が、少しずつではあるが確実に感じ取られるということが表現されている。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)