ex:a1842
「行徳の俎を無理にねじ伏せる」
「行徳の俎を無理にねじ伏せる」
Page Type | Example |
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Example ID | a1842 |
Author | 夏目漱石 |
Piece | 「吾輩は猫である」 |
Reference | 『夏目漱石』 |
Pages in Reference | 286-7 |
Text
「『行徳の俎(まないた)というのは何の事ですか』と寒月が真率に聞く。主人は床の方を見て『あの水仙は暮に僕が風呂の帰りがけに買って来て挿したのだが、よく持つじゃないか』と行徳の俎を無理にねじ伏せる。」
Context | Focus | Standard | Context |
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行徳の俎を | ねじ伏せる | (ごまかす) |
- 「行徳の俎」は馬鹿で人擦れしていることの意。江戸時代、千葉県行徳町では馬鹿貝がたくさん獲れ、ここの俎(まないた)は馬鹿貝ですれているということの洒落からできた言葉。
Rhetoric
Semantics
Grammar
Construction | |
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Mapping Type |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
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Preceding | Morpheme | Following | Usage |
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Pragmatics
Category | Effect |
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誇張法 (hyperbole) | 曖昧なことを強引にごまかすさまがより強調されている。 |
イメジャリー・イメージ (imagery) | 寒月と主人のやりとりが、あたかも肉体的な力比べや技の掛け合いであるかのような印象を与える。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)