ex:a1788
「この飲んだくれとカケオチしようか」
以前のリビジョンの文書です
「この飲んだくれとカケオチしようか」
Example ID | a1788 |
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Category | 提喩・シネクドキ (synecdoche) |
Text
「『あら、瀬戸さんは音楽学校をでたんじゃないの?』(…) まったくこの男は自慢ということをやらぬから相当つきあっても学歴など知らなかったので、この時は富子がアッと驚いた。そこでもうこの飲んだくれとカケオチしようか、地獄へ落ちても、あとは野となれ山となれ、一思いに、にわかに富子はそんな気持にもなったが、同時に又、するとうちの宿六はやつぱり偉いのかな、そういえばこの放浪者よりはどこかしら自信があるように思われる。」(坂口安吾「金銭無情」: 307)
Context | Focus | Standard | Context |
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この | 飲んだくれ | (瀬戸) | とカケオチしようか |
- 直前まで「瀬戸」と言及されていた人物が、ここでのみ「飲んだくれ」と表現される。
Conceptual Mapping
Source | Relation | Target | Pattern |
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飲んだくれ | > | 彼 | 飲んだくれ>特定の人 |
Figurative Marker
Marker | Elements |
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Rhetorical Effect
最終更新: 2019/08/01 14:39 (外部編集)