ex:a1762

「声は一様につぶれ人間の声のようではなかった」

以前のリビジョンの文書です


lv3-「声は一様につぶれ人間の声のようではなかった」

Example ID a1762
Category 直喩・シミリ (simile)
Text

「何本目かの煙草を吸っているうちに、遠く彼方に解除の警報がなり、数人の巡査が麦畑の中を歩いて解除を知らせていた。彼等の声は一様につぶれ、人間の声のようではなかった。」(坂口安吾「白痴」: 287)

Context Focus Standard Context
人間の声 (彼等の声)
  • 「彼等」は人間であるため、人間の声をもつ、という常識的な前提をくつがえすだけで、具体的に何の声のようであるかは述べられていない。[[人間のようだ]ない]の解釈ではなく、[[人間ではない]ようだ]の解釈。否定辞の繰り上げが見られる。
Conceptual Mappings
Source Relation Target Pattern
人非人 = 彼ら 彼等の声=人間以外の声
Figurative Constructions
Construction 隠喩性構文
Structure のようではなかった
Function Source() = Target() ← Ground()
Rhetorical Effects
最終更新: 2019/08/01 14:39 (外部編集)