ex:a1735
「言葉は失われ異様な目を大きく見開いているだけだ」
以前のリビジョンの文書です
lv3-「言葉は失われ異様な目を大きく見開いているだけだ」
Example ID | a1735 |
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Category | 転移修飾語 (transferred epithet) |
Text
「爆撃のさ中に於て四五歳乃至六七歳の幼児達は奇妙に泣かないものである。彼等の心臓は波のような動悸をうち、彼等の言葉は失われ、異様な目を大きく見開いているだけだ。」(坂口安吾「白痴」: 273)
Context | Focus | Standard | Context |
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異様な | () | 目を…見開いて |
- 慣用表現「目を見開く」を拡張している。ここでは、「異様な」という修飾部が描写するのは、目が見ている光景の異様さについて述べていると解釈する。別の解釈として、「異様に大きな目」とも取れるか。さらに別の解釈として、語り手が異様であると感じたことを反映しているとも取れるかもしれない。
Conceptual Mapping
Figurative Marker
Marker | Elements |
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Rhetorical Effect
最終更新: 2019/08/01 14:39 (外部編集)