ex:a1712

「ただひときれの考えすらもない」

以前のリビジョンの文書です


lv3-「ただひときれの考えすらもない」

Text

「その日から白痴の女はただ待ちもうけている肉体であるにすぎずその外の何の生活も、ただひときれの考えすらもないのであった。」(坂口安吾「白痴」: 270-271)

Context Focus Standard Context
ひときれ () の考え
  • 「ひときれ」の助数詞「きれ」の意味から、「考え」は肉のような物体として概念化されている。白痴の女には「肉体」だけがあるというコンテクストから、考え>肉体という転移的効果も感じられる。
Conceptual Mapping
Source Relation Target Pattern
= 思考 思考=肉、心>肉体
Figurative Marker
Marker Elements
Rhetorical Effect
最終更新: 2019/08/01 14:38 (外部編集)