「寒気が彼の全身を石のようにかたまらせていた」

「それは驚くほど短い（同時にそれは無限に長い）一夜であった。長い夜のまるで無限の続きだと思っていたのに、いつかしら夜が白み、夜明けの寒気が彼の全身を感覚のない石のようにかたまらせていた。」

Context	Focus	Standard	Context
	石	（全身）

	Source	Relation	Target	Pattern
1	石	=	全身	五体=石

Construction	AがBをCのようにDせていた
Mapping Type	概念メタファー

	Preceding	Morpheme	Following	Usage
1	A	が	D	が-主語
2	B	を	D	を-目的・目標（他動詞）
3	C	の［ように］	D	の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
4	C	［の］ように	D	様-類似-連用形
5	D	せ［ていた］		させる-使役-連用形
6	D	［せ］て［いた］		て-補助用言に連なる用法
7	D	［せて］い［た］		居る（いる）
8	D	［せてい］た		た-過去-終止形

Category	Effect
イメジャリー・イメージ (imagery)	意志的に動作を起こすことができない石になぞらえることで、寒気によって体がこわばり、満足に動かせない様子が表現されている。
誇張法 (hyperbole)	意志的に動作を起こすことができない石になぞらえることで、寒気による体のこわばりや硬直度合いが強調されている。