ex:a1571
「堕落のただ打ちよせる波のようなその当然な跫音に気づく」
以前のリビジョンの文書です
lv1-「堕落のただ打ちよせる波のようなその当然な跫音に気づく」
Example ID | a1571 |
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Category | 直喩・シミリ (simile) |
Text
「節婦は二夫に見えず、忠臣は二君に仕えず、と規約を制定してみても人間の転落は防ぎ得ず、よしんば処女を刺し殺してその純潔を保たしめることに成功しても、堕落の平凡な跫音(あしおと)、ただ打ちよせる波のようなその当然な跫音に気づくとき、人為の卑小さ、人為によって保ち得た処女の純潔の卑小さなどは泡沫の如き虚しい幻像にすぎないことを見出さずにいられない。」(坂口安吾「堕落論」: 225)
Context | Focus | Standard | Context |
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打ちよせる波 | (堕落の足音) |
- 堕落=人、堕落=波の混合比喩。
Conceptual Mappings
Figurative Constructions
Construction | 隠喩性構文 |
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Structure | のような |
Function | Source() = Target() ← Ground() |
Rhetorical Effects
最終更新: 2019/08/01 14:38 (外部編集)