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「廃墟がなければピクニックと全く変るところがない」
「廃墟がなければピクニックと全く変るところがない」
Text
「麹町(こうじまち)のあらゆる大邸宅が嘘のように消え失せて余燼(よじん)をたてており、上品な父と娘がたった一つの赤皮のトランクをはさんで濠端(ほりばた)の緑草の上に坐っている。片側に余燼(よじん)をあげる茫々(ぼうぼう)たる廃墟がなければ、平和なピクニックと全く変るところがない。」
Context | Focus | Standard | Context |
---|---|---|---|
片側に余燼をあげる茫々たる廃墟がなければ | 平和なピクニック | (現在の状況) |
Rhetoric
Semantics
Source | Relation | Target | Pattern |
---|
Grammar
Construction | Aば、Bと全く変わるところがない |
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Mapping Type | 概念メタファー |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
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A | Elaboration |
B | Source |
Preceding | Morpheme | Following | Usage | |
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1 | A | ば | ば-仮定の順説条件 | |
2 | B | と[全く変わるところがない] | と-比較の基準 | |
3 | B | [と]全く[変わるところがない] | すこぶる(すこぶる) | |
4 | B | [と全く]変わる[ところがない] | 違う(ちがう) | |
5 | B | [と全く変わる]ところ[がない] | 所(ところ) | |
6 | B | [と全く変わるところ]が[ない] | が-主語 | |
7 | B | [と全く変わるところが]ない | ない(ない) |
Pragmatics
Category | Effect |
---|---|
対照法・対照 (antithesis) | 平和なピクニックのイメージを比喩的に導入することで、焼け野原となった周りの情景とのコントラストを形成する。 |
評価 (evaluation) | 悲惨な状況のなかでも、一部の場面だけを切り取ることで、そこに平和な状況と変わらない姿があることを指摘している。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)