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「歴史の独創、又は嗅覚であった」
「歴史の独創、又は嗅覚であった」
Text
「政治家によし独創はなくとも、政治は歴史の姿に於て独創をもち、意慾をもち、やむべからざる歩調をもって大海の波の如くに歩いて行く。何人が武士道を案出したか。之も亦歴史の独創、又は嗅覚であったであろう。歴史は常に人間を嗅ぎだしている。」
| Context | Focus | Standard | Context |
|---|---|---|---|
| 歴史の | 嗅覚 | (独創) |
Rhetoric
Semantics
- 歴史を「生き者」と喩える比喩の展開。
- ここで「嗅覚」が「独創」と同格関係にあるが、意味的には独創力をもつ人間を嗅ぎ分けて見つける能力を表しているとも解釈できる。
Grammar
| Construction | |
|---|---|
| Mapping Type |
| Lexical Slots | Conceptual Domain |
|---|
| Preceding | Morpheme | Following | Usage |
|---|
Pragmatics
| Category | Effect |
|---|---|
| 活喩 (prosopopeia) | 嗅覚によって匂いの元を見つけ出すように、歴史が生物的な能動性を持っているように感じられる。 |
| イメジャリー・イメージ (imagery) | 歴史のなかで政治や思想を生み出す独創力のある人間が生まれることを、生物が匂いの元を見つけ出すイメージによって捉える。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)
