ex:a1476

「チベット語を吸いて帰れり」

以前のリビジョンの文書です


lv5-「チベット語を吸いて帰れり」

Example ID a1476
Category 換喩・メトニミー (metonymy)
Text

「外は晴れたる日なりき今日も亦チベット語を吸いて帰れり」(坂口安吾「勉強記」: 150)

Context Focus Standard Context
チベット語 (チベット語の先生のおならが充満した教室の空気) を吸いて
  • 同頁に「ところが彼はこの時俄かにこの世には散文によっては表明しきれない何物かが在ることを痛切に知ったのである。すなわちチベット語と屁の交るところの結果の如き、これは散文の能力によっては如何とも表明することが不可能ではないか。」とある。チベット語>屁の換喩が、散文的ではなく、詩的であると述べられている。
Conceptual Mappings
Source Relation Target Pattern
チベット語 > 空気 日本語>空気
Figurative Construction
Construction
Functional Type
Rhetorical Effects
  • effect 言語を吸うというのは、字義通りには意味をなさない表現であるが、通常の語法では組み合わされない単語が結びつくことでおかしみを生じさせている。また、学ぶことを吸収するという場合があり、そのような多重的な意味も持たせることができる。
最終更新: 2019/08/17 19:16