ex:a1470-1
「二苦労や七苦労で原書がお読めになるところまで行けない」
以前のリビジョンの文書です
lv3-「二苦労や七苦労で原書がお読めになるところまで行けない」
Example ID | a1470-1 |
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Category | 暗示引用 (allusion) |
Text
「先生はやさしい心のお方だから、時々按吉をいたわって下さるのである。『いまに原書が読めるようにおなりでしょう』先生はにこにこと仰有るのだった。『もうひと苦労でございます』しかし按吉にしてみると、六時間も七時間も辞書をめくった挙句の果に、ようやくたったひとつの単語を突きとめて凱歌をあげる程だったから、この先二苦労や七苦労で原書がお読めになるところまで行けないことを知っていた。」(坂口安吾「勉強記」: 140)
Context | Focus | Standard | Context |
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二苦労 | (一苦労) |
- 先生からの「もうひと苦労でございます」というなぐさめのもじり。「二苦労」からの展開。数字が増加することで、苦労が多いことを表していると考えられる。「二苦労や七苦労で原書がお読めになるところまで行けない」も参照。
Conceptual Mapping
Rhetorical Effect
Figurative Marker
Marker | Elements |
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一苦労>二苦労>七苦労 | 一苦労>二苦労>七苦労 |
最終更新: 2019/08/01 14:38 (外部編集)