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「膝関節がめきめきし、肩が凝って息がつまってくる」

「膝関節がめきめきし、肩が凝って息がつまってくる」

Page Type Example
Example ID a1466
Author 坂口安吾
Piece 「勉強記」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 139

Text

按吉はどこでどうして手に入れたかイギリス製の六十五円もする梵語辞典を持っていた。日本製の梵語辞典というものはないのである。これを十分も膝の上でめくっていると、膝関節がめきめきし、肩が凝って息がつまってくるのであった。これを五時間ものせている。目がくらむ。スポーツだ。探す単語はひとつも現れてくれないけれども、全身快く疲労して、大変勉強したという気持になってしまうのである。

Context Focus Standard Context
これ[=辞典]を十分も膝の上でめくっていると 膝関節がめきめきし、肩が凝って息がつまってくる ()

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 息がつまる > 疲れる 呼吸する>疲れる

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
誇張法 (hyperbole) 辞書が大きくて引くのが大変であるということを強調するために、身体の疲労をおおげさに述べている。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)