ex:a1451

「霧を吸い木の芽をくい、モモンガーを退治してすき焼をつくり」

「霧を吸い木の芽をくい、モモンガーを退治してすき焼をつくり」

Page Type Example
Example ID a1451
Author 坂口安吾
Piece 「勉強記」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 132

Text

ところがこの掘立小屋を借り受けて、霧を吸い木の芽をくい、弓でもってモモンガーを退治してすき焼をつくり、人間は一ヶ月五円でもって楽々と生活ができるものだと悟りをひらき、勿体ぶった顔付をして深山を散策したり本を読んだりしていた男が、どうもこの男じゃなかったかという話がある。

Context Focus Standard Context
霧を吸い木の芽をくい すき焼をつくり ()

  • 「霧を吸い木の芽をくい」で仙人的な生活を示唆しながら、「すき焼」で俗的な生活もしていることも挙げる。

Rhetoric
Semantics

Source Relation Target Pattern
1 すき焼 > 生活 焼き魚>生活

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
拡充法・敷衍 (amplification) 「霧を吸い木の芽をくい」という箇所は、俗世を離れ、精進生活をしていることを期待させるが、「すき焼き」で肉食を例示して期待を裏切る。

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)