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「屠所(としょ)の羊どころじゃねえ」
「屠所(としょ)の羊どころじゃねえ」
Text
「節劇(ふしげき)の文句じゃ御座んせんが『殺されるとは露つゆ知らず』でゲス。屠所(としょ)の羊どころじゃねえ。大喜びで腸詰ソーセージになりに行ったんですからね。」
Context | Focus | Standard | Context |
---|---|---|---|
屠所(としょ)の羊 | (主人公) |
Rhetoric
Semantics
Grammar
Construction | Aでゲス。Bどころじゃねえ |
---|---|
Mapping Type | 概念メタファー |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
---|---|
A | Target |
B | Source |
Preceding | Morpheme | Following | Usage | |
---|---|---|---|---|
1 | A | でゲス | です-断定(丁寧)-終止形 | |
2 | B | どころ[じゃねえ] | undefined | |
3 | B | [どころ]じゃ[ねえ] | だ-断定・指定-連用形 | |
4 | B | [どころ]じゃ[ねえ] | は-条件の提示(否定の語を予想する条件) | |
5 | B | [どころじゃ]ねえ | ない(ない) |
Pragmatics
Category | Effect |
---|---|
過大誇張 (auxesis) |
「屠所の羊」は屠所に引かれて行く羊。刻々と死に近づいているたとえ。「どころではない」と否定しているが、ここでは、死に向かうという意味が否定されているわけではなく、その愚かさの程度が述べられている。 |
カテゴリー転換 (-) | 人間ソーセージを作る場所と知らずに揚々と出かけていく自分について、従順な動物である羊にたとえることで、その愚かさを強調する。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)