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「ノスタレとオーム・シッコが二人で」
「ノスタレとオーム・シッコが二人で」
Text
「その中(うち)に屋根の反(そッ)クリ返(けえ)った、破風造(はふづくり)のお化けみてえな台湾館が赤や青で塗り上って、聖路易(セントルイス)の博覧会がオッ初ぱじまる事になりますと、今のノスタレとオーム・シッコが二人でフロッキコートてえ活弁(かつべん)のお仕着せみてえなものを着込んで入口の処へ突立って、藤村さんから教(おそ)わった通りの英語を、毎日毎日大きな声で怒鳴るんです。」
Context | Focus | Standard | Context |
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ノスタレ | (植木屋の親父) |
- 前段落に「ヘエ。その病気の名前でゲスか。エエト……そうそう六の親父のが「野垂(のた)れ死に」てえんで、あっしのが「鸚鵡(おうむ)・小便(シッコ)」てんだそうで……笑いごとじゃねえんで……ヘエ。ノスタレジイ……ノスタルジヤにホーム・シックでゲスかい。どうもおかしいと思った。お笑いになっちゃ困ります。二人とも熱が八度ばかり出ましたよ。日本へ帰ってから聞いてみたら舶来の神経衰弱なんだそうで……重いのがノスタレジイで軽いのがオーム・シッコてんだそうですが、ハイカラな病気があればあるもんですな。派手な浴衣の赤褌(あかふんどし)に、黄色い手拭の向う鉢巻がノスタレのオーム・シッコでウンウン云ってるんですから世話ありやせんや……。」とある。
Rhetoric
Semantics
Grammar
Construction | |
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Mapping Type |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
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Preceding | Morpheme | Following | Usage |
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Pragmatics
Category | Effect |
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もじり (-) | ノスタルジーをもじっている。 |
露骨語法・毒舌法 (dysphemism) | ノスタルジーをもじってあだ名として用いることで、馬鹿にした印象を与える。 |
あだ名 (nickname) | ノスタルジーをもじって、あだ名として用いている。 |
最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)