ex:a1370

「犬のように逃げ隠れて」

「犬のように逃げ隠れて」

Page Type	Example
Example ID	a1370
Author	坂口安吾
Piece	「石の思い」
Reference	『坂口安吾』
Pages in Reference	95

Text

「ゴミタメを漁り野宿して犬のように逃げ隠れてどうしても家へ帰らなかった白痴が、死の瞬間に霊となり荒々しく家へ戻ってきた。それは雷神のごとくに荒々しい帰宅であったが、然し彼は決して復讐はしていない。」

Context	Focus	Standard	Context
	犬	（白痴）

Rhetoric

	Category
1	直喩・シミリ (simile)
2	アナロジー・類推 (analogy)
3	評価 (evaluation)

Semantics

	Source	Relation	Target	Pattern
1	犬	=	人間	人間=犬

Grammar

Construction	AのようにB
Mapping Type	概念メタファー

　

Lexical Slots	Conceptual Domain
A	Source
B	Elaboration

　

	Preceding	Morpheme	Following	Usage
1	A	の［ように］	B	の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2	A	［の］ように	B	様-類似-連用形

Pragmatics

Category	Effect
アナロジー・類推 (analogy)	ゴミ漁りや野宿という家を出ていた間の白痴の行動について、同様の行動を行う野犬を想起させることで表現する。
評価 (evaluation)	白痴の行動が非人間的であるという価値評価を表示する。

用例一覧, 坂口安吾, 「石の思い」, 『坂口安吾』, 直喩・シミリ (simile), アナロジー・類推 (analogy), 評価 (evaluation), 人間=犬, 犬（いぬ）, 人間（にんげん）, AのようにB, の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合, 様-類似-連用形, T-Komatsubara, T-Komatsubara, Y-Kasuga, R-Kikuchi

最終更新: 2024/01/26 12:13 (外部編集)